妊娠中は疲れやすくなるって本当?
妊娠中は、約10ヶ月の間に母体の状態が目まぐるしく変化し、大量に分泌される妊娠ホルモンによって疲れやすくなったり、気分の浮き沈みも起こります。
妊娠時の体の変化に伴う症状にどんなものがあるのか、見てみましょう。
妊娠初期(4〜15週)
妊娠初期は、ホルモンバランスの変化に体が慣れきっていないので、精神面でも不安定になりやすく、気分の浮き沈みが多くなったりと精神と身体の両面で疲れを引き起こしやすくなってしまいます。
プロゲステロンという妊娠を維持するためのホルモンの働きが活発になり、体温を上昇させることでほてりを感じたり、代謝作用が活発化することでエネルギーを消費して疲れを感じやすくなります。
また、つわりや貧血、便秘などの体調の変化も睡眠に影響して十分な休息が取れず、疲れが溜まってしまうことがあります。
妊娠中期(16〜27週)
妊娠中期は、体調が比較的落ち着きを取り戻す時期で、『安定期』と呼ばれることもあります。
とはいえ、出産に向けて身体は変化していくので、体調の変化はなくなりません。
妊娠中期は、母体が大量に分泌される妊娠ホルモンに慣れてくる時期で、身体は赤ちゃんを産むための準備を始めます。
疲れを酷く感じることは少なくなる傾向にありますが、お腹の膨らみが目立ち始めたり、貧血になりやすくなったり、胎児が成長していることで体重が増加して腰痛や背中の痛みを感じることもあります。
妊娠後期(28〜39週)
妊娠後期になるとお腹の中の赤ちゃんも大きくなり、その重さで背中や腰、脚の付け根などに痛みを感じることが多くなるでしょう。
膀胱が圧迫されることによる頻尿やお腹の大きさが障害となって睡眠の質が低下することもあります。
また、赤ちゃんが大きくなり、胃や心臓が圧迫されることで、息切れや消化不良、胸焼けを起こす場合もあります。
妊娠中はメンタルケアも大切!
妊娠中は、体の変化や不安や心配事が増える影響でメンタル面での不調も起こりやすくなります。
女性は、男性よりも精神面での不調を抱えやすい傾向にあります。
特に妊娠中や子育ての時期は、ホルモンの影響や休息を十分に取りづらいことなどが影響してメンタル面の不調が起こりやすくなります。
・情緒不安定になる
・イライラや焦り
・無気力、やる気が出ない
・不安や落ち込み
・だるさ、倦怠感
・食欲不振
妊娠初期から中期頃にこのような不調は、マタニティーブルーの可能性があります。
マタニティーブルーは、妊娠中の一過性の気分の落ち込みなどのメンタル不調で、通常は時とともに症状は回復しますが、メンタルの不調を放置してしまい、悪化してしまった場合、うつ病(妊娠期うつ病)になってしまうこともあります。
妊娠期うつ病は、妊娠・出産・子育ての時期に特に発症しやすく、妊婦さんの20%近くが妊娠期うつ病を経験しているとも言われています。
マタニティーブルーと妊娠期うつ病を見分けることはとても難しいでしょう。
しかし、うつ病は治療が必要な病気でもあります。
産後の子育てにも大きな影響を与えるため、少しでもメンタル面での不調を感じた場合は、悪化させないためにも心身ともにしっかりと休息を撮ることが大切です。
妊娠中の疲れ対処法
妊娠中は心身ともに変化が大きく、疲れを感じやすくなりますが、日頃の生活習慣を見直すことで疲れにくい体づくりをすることはできます。
バランスの取れた食事を心がける
お母さんの健康な体のためにも、胎児の成長のためにも栄養のある食事は重要です。
つわりのある場合は、無理して食事をとる必要はありません。
つわりの時には、匂いなどで食べられなくなるものも出てくるでしょう。
栄養不足にならない程度に、食べやすいもの、食べられるものを食べましょう。
つわりの時期が過ぎてからは、主食、主菜、副菜で色々な食材を摂るように心がけましょう。
健康な体づくりのためには、栄養バランスのよい食事が大切です。
適度な運動で体力を養う
妊娠中の適度な運動は、心肺機能や筋力、体力の維持に効果的で、妊娠期間を快適に過ごすことに役立ちます。
また、妊娠中から適度な運動を続けて体力を養うことで、産後の赤ちゃんのいる生活でも疲れにくい体で過ごすことができます。
妊娠中の運動は、妊娠12週以降で妊娠経過に異常がなく、健診時に医師または助産師に運動を禁止されていない場合に限り行いましょう。
1日10分程度のストレッチや15〜30分程度の散歩を日常的に取り入れると良いでしょう。
妊娠前から運動運動習慣のなかった人でも、無理なく続けられる程度の運動で十分です。
妊娠中は、貧血になりやすいので、きついと感じる運動は絶対にNG!
体調が優れない日なども無理せずお休みするようにしましょう。
こまめな休息と睡眠時間の確保
疲れた時は、無理をせずにこまめに休むことも大切です。
妊娠中は、身体の状態も通常とは異なるので疲れやすい状態にあります。
しっかりと睡眠時間を確保してなるべく同じ時間に就寝、起床するように心がけましょう。
お腹が大きくなるにつれて睡眠時の快適な姿勢を見つけるのも難しくなることがあります。
夜間にぐっすり眠れないという場合もあるでしょう。
そんな時は、昼寝の時間を確保するなどして睡眠時間を確保し、しっかりと休息時間を確保しましょう。
妊娠中のマッサージ、体への影響は?
妊娠中には、体質や体調の変化で精神面での不調や肩こり、腰痛、体のだるさなどでリラクゼーションに行きたくなることもありますよね。
妊娠中のマッサージはNGではありませんが、気をつけなければいけないことがたくさんあります。
まず、妊娠初期にマッサージを受けるのは避けた方がいいとされています。
妊娠初期は、お腹の中の胎盤や胎児の状態がまだ安定していないので、マッサージが影響を及ぼす可能性がゼロではないためです。
また、マッサージを受ける際の姿勢にも注意が必要です。
うつ伏せになって受けるマッサージは、お腹が圧迫されて、胎児にも負担がかかる可能性があるからです。
妊娠中期、後期には、お腹が大きくなり、重みも増してきます。
胎盤や胎児の状態とお母さんの体調は安定してくる時期なので、マッサージは受けやすくなりますが、うつ伏せだけでなく、長時間の仰向けの姿勢にも注意が必要です。
お腹の重みで子宮の下を通る血管が圧迫され、体調に変化を感じる可能性があります。
マッサージ中に、少しでも体調に違和感を感じたら、すぐにスタッフに声をかけて中止するようにしましょう。
セラピストにも注意点が!
妊娠中の方のマッサージをする場合は、施術者側も注意が必要です。
人の体には、全身にたくさんのツボがありますが、そのツボの中には子宮を収縮させる効果のあるものもあります。
三陰交(さんいんこう)
足首の内側、くるぶしから指4本上の骨のキワにあるツボ。
太谿(たいけん)
内くるぶしとアキレス腱を結んだラインの中央にあるツボ。
肩井(けんせい)
背骨と肩を結んだラインの中央にあるツボ。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の間で人差し指側にあるツボ。
これらのツボは、子宮を収縮させる作用があり、妊娠中の強い刺激は早産や流産を引き起こす場合があるため、施術者は注意が必要です。
また、アロマオイルの使用にも注意が必要です。
ジャスミン
ゼラニウム
ラベンダー
カモミール
ローズマリー
ペパーミントetc…
アロマの香りの中には、子宮を収縮させ分娩を促す作用があるものがあります。
出産時には陣痛を和らげ、スムーズな出産に導く作用がありますが、妊娠初期、中期には流産の可能性が高まってしまったり、妊娠経過に影響が出る可能性があります。
ドライヘッドスパは妊娠中でもOK!
妊娠中のマッサージは、たくさんの注意点があり、トラブルなどを避けるために妊婦さんへの施術をお断りしているお店も多いですが、ヘッドミント京都祇園店では、安定期に入っている方に限り施術を承っております。
ご予約時、ご来店時にスタッフにお伝えいただければ、可能な限り体に負担のないように施術をさせていただきます!
ご来店の際は、体調に問題がないことをご確認いただき、万が一施術中に不調や違和感を感じた場合はすぐにスタッフまでお声がけくださいね。
ヘッドミント京都祇園店の紹介
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